夜のゴンドラに2人っきり、まどかにとっても特別な空間
このままずっと・・・
ふたりっきりでいたい
その気持ちに応えるようにしっかと抱きしめるきょーすけ・・・
とゆーのはただの妄想。窓にゴチンと顔面をぶつけてしまいます。
なにしてんの
と冷ややかに聞くまどか。冷静なまどかは内線でどーなってるのかを聞いてみようとします。しかし当然のことながら繋がらないわけで。
まいったな・・・
と苦笑いを浮かべますが意外にも落ち着いているきょーすけ。以前エレベーターに閉じ込められた時とは違い、まだ切羽詰まった状況ではないせいか、いざとなれば能力を使って、とよゆーをぶっこきます。
まあまあ あせってみたってしかたがないじゃない
と笑いながら言いますが、2人きりのこの状況をもう少し楽しみたいという気持ちが先だって、まだこの状況が正しく理解できていないきょーすけくん。2人ともそんな恰好で寒くないのかな?
そうこうしているうちに外は吹雪いてきました。
朝になるまで待つしかないわね そーすれば係の人も気づいて助けてくれるわ
そう聞いて
そ それは大変‼
と急に慌てだすきょーすけ。朝までまどかと2人っきりだなんて、ひかるちゃんが黙ってないはず。何とか能力でロープウェイを動かしてやろうと必死になります。まあ吹雪こうが吹雪くまいが、朝まで待つしかないのは変わりない気はしますが。何とかしよーと能力を使いますが、動かし方が分からず微動だにしないゴンドラ。そりゃロープに乗っかってるだけのゴンドラを動かそうとしても、逆にロープが邪魔で動かないわけで。
ロープごと動かさなきゃ‼
いや、能力使うならコントロール室のスイッチを入れたらいかがでしょーか?と思った方は多いのではないでしょうか。
急に真剣になってブツブツいーだしたきょーすけを訝しそうに見るまどか。しかしその時❗️ミシッ ミシッと音がし、突然窓が激しく砕け散ったのです‼️きょーすけの超能力のせいなんでしょーか⁉️
激しく風が吹き込むゴンドラ内、ほとんど外と同じ、いやむしろ高度があり風が吹き込むだけに余計に寒いはず、気温は氷点下です🥶軽装の2人、耐え難い寒さに身を縮めますが、きょーすけが椅子の下にあった毛布を見つけ、まどかに
はいこれ
と渡します。
大丈夫!オレは男…
ハッ ハクション❗️
強がるきょーすけに
こーすればいーのよ
ときょーすけの横に座って、一緒に毛布をかけてくれます。大丈夫なはずがないのに強がって、自分のことを優先してくれる優しいきょーすけに、女心をくすぐられたんでしょう。まどかの温もりをそばで感じるきょーすけは、またちょっと不謹慎な気持ちになりますがそんな場合では無いと自分を取り戻し、この状況を何とかする方法を考えます。“だれか下でロープウェイのスイッチさえ入れてくれたらなぁ”と考えますが、それ、自分の能力でできないの❓
そ そーだ! 一弥だ‼︎ 一弥がいたんだ
超能力家系同士、そしてテレパスの一弥なら心の中で呼びかければ気付いてくれるかも、と念じます。
たのむ 助けてくれ一弥っ‼️
しかし反応なし。
こらっ 一弥
死んだらばけて出てやるぞーっ
すると寝ていた一弥がガバッと起き上がります。きょーすけが夢に出てきたよーで、なんとか念が届いたみたいですね❗️しかしちゃんとは伝わらなかったよーで、“まぁいいか”とまた布団に入ってしまいます。しかし今度はおしっこにいきたくなりガバッと起きますが、やっぱり寒いからと結局そのまま眠ってしまうのでした。一向にゴンドラが動かない事に諦めるきょーすけ。自分のせいでこんな事になったことを謝るきょーすけに、
あやまることないよ
と涙が出るくらい優しい言葉。もしかしたら、寒さを理由にこーやって2人でくっついていられる事を、不幸中の幸い、くらいには思っているのかも?きょーすけのことをあったかいというまどかの言葉には、単に体温のことだけではなく心が温まると、そしてこんなに近くで温もりを感じられる事に幸せを感じているのかもしれませんね💗しかしそれはまた同時に緊張感を失い、耐えなければならない睡魔との戦いに負けてしまうことを意味します。すーっと寝息を立て始めるまどか。
ねちゃだめだよ 鮎川
といって体をゆするきょーすけに
はなさないで…
そう言いながら意識が遠のくまどか。眠る=死。本来なら必死で眠らないように頑張るはずです。しかし限界を越えたまどかは耐える事ができない事を悟り、最期はきょーすけの腕の中で、と思ったのかもしれません。もっと言えばきょーすけの腕の中で死ねるなら、とまで考えたのかも。離さないで、ずっと抱きしめていて。
もぉこーなったらテレポートしかない!
鮎川の命にはかえられない!
2人一緒にテレポートするのは恐らく大仕事です。精神を集中し、まどかを抱きしめて…抱きしめてー
しかし、きょーすけもやはり限界だったのでしょう、テレポートをする前に意識を失ってしまうのでした。
しかし、次に目を覚ました場所は決して天国ではなく、目の前には一弥。一弥に命を救われた2人。場所は恐らくロープウェイのコントロール室。早々に部屋に戻る一弥、そして目を覚ますまどか。
あれ?ここ… あたしたち…?
状況をうまく把握できないまどかに、コクンと頷き、生きている事を伝えるきょーすけ。
でもいったい誰が…助けてくれたの?
という問いにはもちろん正直に答えることはできません。
きっと神様が助けてくれたんじゃない
と誤魔化すきょーすけ。よく分からないけど、とにかく助かったこと、そしてきょーすけといると時々起こる不思議なこと、きっときょーすけが何とかしてくれたんだと思い笑顔になるまどか。あの無人島でも助けてくれたよね。
また 会えたね
死を覚悟したまどかですが、何とか生還し、きょーすけの顔をまた見ることができた。その事が心の底から嬉しかったのでしょう。でも抱きついたりはせず、これがまどかなりの精一杯の喜びの表現なんでしょうね♪心に残る素敵な一言ですよね🥰
部屋に戻ると一弥のおねしょが発覚します。よーするにおねしょで目が覚めた一弥がきょーすけを探して事件解決に繋がったとゆー事なんでしょう。オネショ小僧様様ですね😜
さて翌日、まどかに詰め寄るひかるちゃん。
まどかさん ゆうべは…
あたしねぞーわるくありませんでした?
そして今度はきょーすけに。
せんぱいきのうの夜はひどいじゃないですか‼︎ あたしずっと待ってたのに…
せ 先輩あんまりこないもんだから あたし つい… 勇作と…
お酒のんじゃったんです! ごめんなさい
もー浮気はしません‼︎
と抱きつくひかるちゃん。そんなこと全然OKだよね。お風呂場で裸でまどかと2人きり、1つの毛布に包まって朝までまどかと抱き合った、きょーすけくん、胸が痛むんじゃないですか❓もちろんひかるちゃんみたいに全部話してごめんなさい、なんてとても言えないですけどね😅
さて、今回は3話ものでした。トラブル続きのスキー旅行、お揃いの小鳥の細工や夜のゴンドラ、そして命に関わる危機を乗り越えて、まどかとの距離がまた縮まったようですね。とにかく2人とも無事で何よりでした。きょーすけくん、能力に頼るのはほどほどに、ね😅
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