今日はひかるちゃんと映画を見たきょーすけ。もうすぐ高校生のきょーすけは、まだ中学生のひかるちゃんを映画でも誘って繋ぎ止める作戦。ひかるちゃんも高校と中学で離れ離れになる事に寂しさを感じているよーで、
やっぱりやだよーっ‼︎
といつものロケットハグ。そうは言ってもエスカレーターの広陵学園は中学も高校もおんなじ敷地。そんなに心配することないよとゆーきょーすけの言葉にあっさり“あ そーか”と納得するひかるちゃん。でも流石に進学前のテストはあるよーで、そのテストが悪いアホには追試が用意されているそうです。小松たちはその追試を受けるよーで、焦ってノートや参考書で勉強していたらしいんですが、“追試は来週の土曜23日なのになー”というきょーすけに
23日って今日ですよ
と真顔で返すひかるちゃん。“まあ先輩には追試なんて関係ないことですよね!”と抱きつくひかるちゃんですが、きょーすけの顔色はみるみる悪くなり…
ひ ひかるちゃん 今なん時?
時間は午後3時、もう追試は終わってる時間。案の定きょーすけもアホの1人だったわけで、“急用ができちゃった”といって慌てて走り出します。きょーすけまたしても進学の危機!どーしようか、先生に泣きつこうかと考えますが、それよりも誰にも迷惑をかけない方法を選択します。
あの手しかない‼
そのころ、アバカブに珍しいお客が。
きょーすけを探しに来た小松と八田のアホふたり。追試に来なかったきょーすけを心配して探し回っている様子。最初はちょっと嫌な顔をしているまどかですが、きょーすけの話になり、追試のことを聞くと表情を変えます。
くれば一発で通るのに こないなんてどーかしてるぜ あいつ
高等部にいかないつもりなのかなぁ
と小松と八田。それだけ言ってまたどこか探しに行きます。
心配そうな顔をするまどか。追試を受けないということは、さすがに高等部進学はムリでしょう。二学期の期末試験、あれだけ頑張って留年を免れ、一緒に高等部に行けると思っていたのに・・・。
一方きょーすけはマンションの階段の上に立ち尽くしています。そう、去年のクリスマス、タイムスリップをした階段です。テスト前に戻れば追試を受けられる、もう一度タイムスリップを!と願いながら階段を転げ落ちますが、今回はそううまくはいかず、何度転げ落ちてもタイムスリップは起こりませんでした。
翌日、満身創痍のままアバカブへ顔を出すきょーすけ。きっと折を見て進学のことを話そうと思ったのではないでしょうか。あるいは遠くなるまどかとの距離を予感して少しでも顔を見たいと思ったのか・・・。しかしコーヒーをすする顔を、何度見てもおかしくて吹き出してしまうまどか。まるで見ていたかのように
階段からおっこちたみたいな顔ね
と突っ込みます。
それで 何回おっこちればそーゆー顔になるのかな
ときくと
6回・・・
と素直にこたえるきょーすけ。あまりにもスムーズな受け答えに、それが本当だと感じるまどか。さすがですね。”ま まさかぁ”とうそぶくきょーすけですが、同じ高校に行けなくなればどんどん距離が離れてしまい、2人の関係も希薄になってしまう、そんな不安に駆られます。しかし、何をどー話すべきか全くまとまらないきょーすけ。まどかとしてはきょーすけに何かあったことは間違いなく、努めて優しく振舞います。
どーしたの うかない顔ね
どうして追試に出なかったの?高等部に行かないの?いろんな疑問が心の中を渦巻くまどか、少しでもきょーすけから話をしやすい雰囲気をつくろ―としますが、
ごちそーさん
といって大事なことは何も言わずに帰っていくのでした。
このままじゃだめだ!そう思ったまどかはなんとバイトを抜けて追いかけてきます!
遊園地に来た2人。出店を出した年増園でしょうか?アトラクションに一緒に乗りながら不思議そうな顔をするきょーすけ。
なんて顔してんのよーっ
だって 鮎川からこんなところにさそうなんて
もちろん理由はありますが、それは笑顔でごまかし、
ねえ 今度はあれに乗ってみない?
と本当に楽しそうにするまどか。きょーすけはまどかとのデートを嬉しく思いながらも、自分のドジのせいで心から楽しめません。恐らくそれは顔にも出ているはずで、心から楽しめない理由、高等部へ行けないことをこのまま言わずにいることはできないと感じます。観覧車の上でそのことを打ち明けるきょーすけ。
鮎川・・・ オレ
高等部にはいかないんだ!
よーやく言ってくれた。頑張った甲斐があり、きょーすけに打ち明けさせることができたまどかは真剣な顔になり
・・・・・どーして?
と聞きます。家庭の事情、人間関係、成績など、理由はいろいろ考えられます。これまでも7回も転校した実績のあるきょーすけ、最悪遠くに行ってしまうことも・・・。まさかあたしが冷たくしたり、よく怒ったりするから?よけ―なことをいろいろ考えたんじゃないでしょーか?
しかし実際には追試の日を間違えただけ、とゆーきょーすけの話を聞いて、ひょーし抜けするまどか。
それは いかない じゃなくて いけない とゆーのよ!
と吹き出してしまいます。そして
じゃ・・・
あたしもつきあっちゃおーかな
と耳を疑う一言。驚くきょーすけ。
だいじなテストの日をまちがえるようなそそっかしい人
外の学校にひとりでいかせられないじゃない
わずかに頬を赤らめて、真剣な、それでいて優しい表情で見つめるまどか。驚きと信じられない気持ちから、
ほ・・・・ ほんとーっ⁉️
と立ち上がるきょーすけに無言でうなずくまどか。それほどまでに・・・。
やった‼️
と喜ぶきょーすけ。そりゃあ嬉しいことでしょう。追試を受け損なってずっと考えていたのはまどかのこと。まどかと別々の高校に行くことになればつながりを失い、手の届かない人になってしまいそう、そんな不安を抱えていたきょーすけですから、一緒にきてくれるとなれば、広陵学園の高等部に進学できなくても最悪構わないとすら思えるのではないでしょうか?そしてまどかも、この決断をするのにそんなに迷いはなかったのかも知れません。きょーすけがいない高等部は、火の消えたキャンプと同じ。まどかにとっては暗く、楽しみもそこに参加する意味すらないつまらない場所でしかありません。最悪進学しないという選択肢も考えたのではないでしょうか。それほどまどかにとってきょーすけは大きな存在になっているということでしょう。
ただ・・・これから入学できる高校ってあるのかな😨
やった‼︎と飛び上がったきょーすけですが、喜びのあまり足をぶつけて観覧車のドアが開いてしまい、まさかの転落事故❗️
春日くん 春日くん 春日くん…
遠のくきょーすけを心配して叫ぶまどかの声。落ちていくきょーすけですが、しかし次の瞬間には見慣れた学校の廊下に佇んでいるのでした。あれだけ階段から転げ落ちても戻れなかった追試前、観覧車から落ちたことで何とかタイムスリップ成功です。アホ3人組が揃ったところにまどかがすれ違いざま
まあ…せいぜいがんばって!
無事に高校生になれたらおなぐさみね‼︎
と、ちょっとイヤミなことを言って通り過ぎていきました😅
無事タイムスリップして追試を受け、高等部に進むことができそうなきょーすけですが、あのまままどかと2人で別の高校に進学した方が良かったとすら考えてしまいます。あの時のまどかの言葉はどこまで本当で、そしてどういう気持ちで言ったのか、その答えはまたタイムスリップして追試を受けない選択をするしかないよーで。きょーすけくん、また観覧車から落っこちてみる⁉️😅
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