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ちょっとブレイク 第9巻終了 あの日にかえりたいについて

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とうとう?ようやく?半分終了です。だいぶペースが落ちてきてますね💦。今回はまどかとの甘々な内容が多かったかな❓もちろん最後は例のごとく、ですが😅しばらくはこんな感じで、付かず離れずが続く感じでしょうか。まどかは十分アピールしてるのにきょーすけはいつまでも優柔不断でムズムズする展開ですよね。それが実は読者をひきつけるのかも知れませんね。

 

さて、今回はきまぐれオレンジ☆ロードの劇場版映画、”あの日にかえりたい”について、ちょっと書いてみようと思います。いやぁパンドラの箱ですよね😅ストーリーに関しては長くなるので割愛させていただきます。Blu-rayを買うか、ようつべで見てくださいね😌

 

まずは皆さん、この作品好きですか?嫌いですか?まあどちらともいえないという方もいらっしゃるでしょう。この作品をきまぐれオレンジ☆ロードの続編だとすれば、私個人の意見としてはちょっとナシかなと思ってます。少なくとも原作とはかけ離れているんですよね。この意見に異論がある方は少ないのではないでしょうか。なんだか急に別の世界観で三角関係を無理やり終わらせたような強引さがあります。舞台はきょーすけ、まどかの高校三年生の夏休み。原作だとまだ三角関係のままではありますが、まどかはアメリカへ留学するし、大学までエスカレーターの高陵学園では受験の必要はありません。TVアニメの続きならまどかはきょーすけの超能力を知っていて、告白してキスまでした後の話。そこまで進んでいながら、まどかが帰国した後もまだひかるちゃんと繋がっているとなれば、その時点で問題発生のはず。そして一番の問題が登場人物の性格や人格が全くの別人になってしまっていること。つまり別の世界、まつもと先生のおっしゃる様にパラレルワールドと考えるのが妥当なのかなと思います。それで片づけてしまえばこの話はこれで終わりなんですが、やはり“きまぐれオレンジ☆ロード”と冠して劇場版映画でこれまでとこうも違うストーリーを作り上げて上映までしてしまったことに違和感を感じます。正直この内容、誰得❓って感じで普通に考えたら脚本の段階でボツになりそうなんですよね。それをあえて映画完成まで強引に持って行ったこと、全ての情報や考えを知ることができない立場では憶測の域を脱しないですが、望月監督、脚本の寺田憲史さん、集英社、ジャンプ編集部、東宝など、これらがまつもと先生をないがしろにして進めていったことがうかがえます。事実、まつもと先生がこの映画のことを知ったのはアフレコ直前。そんな段階まで秘密裏に事を進めていたなんて普通には考えられません。原作の終わり方からしてもジャンプ編集者、編集部とうまくいっていなかったことが容易に想像できますし、下手をするとこの作品は、今後まつもと先生がキャラクターとして使っていけない様にキーパーソンである”まどか”を落としめるために作られたんじゃないかとすら感じてしまうほど、まどかの言動には違和感しか感じません。望月監督のコメントからすると実際にはそうではないんでしょうが、ジャンプ編集部としてもまつもと先生への配慮は一切なかったと思われます。個人的にはその部分が一番引っかかる部分であり、好きになれない理由です。この物語やキャラクターを作り上げてきた原作者へのリスペクトを欠いて、この作品名を冠した物語を作らないで欲しい、そう思います。問題提起や話題作りなのかも知れませんが、作り手の思惑を押し付けることは別の場所でやって欲しい、勝手にヒトの土俵で違う競技をしないでくれ、やるなら一から自分で舞台を作ればいいじゃないかという感じです。私の憶測にはなりますが、1番可能性が高い流れとしては、集英社なり、スタジオぴえろ東宝なりがオレンジロードで映画を作ろうと動き出し、望月監督に話が行った。そこで望月監督がストーリーを捻り出し、本来ならその段階でまつもと先生に話がいくところが、これは反対されそうだという事で内々で進め、もう戻れないところまで来たところで打ち明けた、というところではないでしょうか?知らんけど😅

それともう一つ、それを見る視聴者がどう感じるかとか、要は続編を楽しみにしていた読者、視聴者をも裏切る内容に、誰も反発、反論はしなかったのか、特に間違いなく相談のあったはずである集英社、ジャンプ編集部には読者を大切にする心が欠落していたのではないかと感じます。この作品が好きだと言われる方がいらっしゃるのは承知していますが、それはおそらく原作やTVアニメの続編としてではなく一つの作品としてではないでしょうか❓原作のファンがこの映画を見て、一体どれほどの方が納得、あるいはこれだ!と共感できるでしょうか❓様々なデータを持ち、それまでのすべてのきまぐれオレンジ☆ロードを知っている編集部であればおのずと結論は出たのではないでしょうか。こう書くと“あの日~”が好きな方からの反発があることは容易に想像できますが、それまでのオレンジ☆ロードからのこの作品に、違和感を感じないのかな?と思います。

ではどの部分に違和感を感じるのか。個人的にはきょーすけのあの態度、ひかるちゃんの執着などは受け入れることは十分できます。きょーすけの優柔不断は始めの方に描かれていますし、ひかるちゃんへのあの態度はきょーすけの成長であり、まどかを悲しませないための“脱”優柔不断であることは作者の意図として十分に汲み取れます。恋愛上手ではないきょーすけの不器用さが招いた突き放し方を表現したとのことですが、それとは別に恋愛において相手に未練を残させずに別れることはある意味優しさでもある訳ですしね。ひかるちゃんも持てるエネルギー全てを出してきょーすけを振り向かせようと努力し、結果無理だったことで未練を残すことなく“バーン”と明るく言えた。しかし、その裏でまどかの言動はどうでしょう❓きょーすけに探りを入れる、思い悩んで浴衣を着る、我慢できずに電話をかける、泣きながらきょーすけの気持ちを確認する、ここまではまだ分かります。しかしその後、ひかるちゃんとの関係がどうなったかを問いただしたり、思惑通りに進んでいることに安堵の表情を浮かべたり、2人で楽しくデートをしたりと、これまであれだけひかるちゃんと過ごしてきて妹の様に接してきたその関係は何だったのか❓まるで全くの他人のような見捨て方でたったの一度しか会話をしない、説明も謝罪もほとんどなし。これではまどかの人間性を疑わざるを得ない振舞いです。確かにこれまで原作でもひかるちゃんに隠れてきょーすけといろいろとあったまどかですが、一応一線を引いてある程度以上の関係には進まず、そしてひかるちゃんへの愛もしっかり持っていたからこそ三角関係のままここまで来たわけです。こんなまどかであればそもそも三角関係にすらなっていないのではないでしょうか❓もう我慢できずに変わったというとらえ方もできますが、それはやっちゃいけないこと、ヒトとしての道を踏み外したことになるのではないでしょうか。この作品を見て、まっさきに感じるのはひかるちゃんがかわいそ過ぎる、という感情でしょう。そしてきょーすけはなんてひどい人間になってしまったんだ、と。しかしその諸悪の根源はまどかなんです。まどかが改変されてしまったがために、そのまどかの気持ちに応えるためにきょーすけが変わり、ひかるちゃんがひどい目にあった。そしてそのひかるちゃんに対して何の心の揺らぎも見せないまどかは、もはや心を失った木偶人形にしか私には見えません。少なくともまどか派の方々があのまどかを受け入れられるとはとても思えません。結果、この結末を祝福できない視聴者が嫌悪感を抱いても仕方のないことだと思います。

つまるところ、ひかる派にとってはつらいながらもこれまでの報われない状況から脱却し、新しく明るい未来が思い描ける希望の持てる結末になったわけですが、まどか派にとっては今までの内に秘めた優しさを失い別人に豹変したまどかと、優柔不断から脱却したものの同時に思いやりと優しさを捨てたきょーすけがこの先本当に幸せになれるのか、非常に不安になる結末と感じているのではないでしょうか。

まどかにとってこれまで大事にしてきた2人のうちどちらかを完全に失うような結末を本当に選ぶのか?もっと何かできることを模索しないのか?という部分で、まどかのあまりに無能な言動がまつもと先生の「こんなのはまどかではない!」というメモになったのでしょう。

三角関係の終焉をビンタ一発で迎えられるわけがない、もっと現実を、という望月監督。しかしその結果がこの内容であるならば、あまりに自分の考えに固執し過ぎているように感じます。そしてその形におさめるためなのか、はたまたその程度にしか原作を読み込んでいないせいなのかは分かりませんが、自分の欲のためならどんなものも切り捨てる、人造人間まどかを作り出したわけです。これまでまつもと先生がどれだけ命をかけてまどかというキャラクターを作り上げてきたのか。それを少しでも理解していたならこうはならなかったのではないでしょうか。またそれ以前に、物語や漫画、ドラマやアニメーションの1番の醍醐味である想像の世界、現実には起こり得ない事を表現できるという部分をなぜ捨てる必要があるのか、ここも理解に苦しむところです。過去に余程大変な体験をされたんでしょうかね・・・。

 

ただ、その後のまつもと先生のインタビューで“そこまで嫌いじゃない。昔は嫌いだと言っていたけど今はそうでもない”と言われていたコメントを聞いて一つ救われる思いがしました。時間が少しずつ解決してくれたんでしょうね。自分にはまだその時間が足りないですが。

 

パラレルワールド。もう一つの結末。という題で上映してもらえていたらそこまでモヤモヤせずに済んだのかな?でもそうなると“ふ~ん”で終わってしまっていたのかもしれません。ある意味できまぐれオレンジ☆ロードをここまで皆さんの記憶に残る作品にした映画、貴重な作品なのかも知れませんね。そういう意味ではこの映画の残した功績は大きいとも言えるのではないでしょうか。

 

いやぁ、随分長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。まだ言い足りないことがあるような無いような。もちろんあくまで私の考えですので、一個人の意見としてふ~んと読んでもらえれば幸いです。そしてもしご意見、ご感想があれば忌憚なくコメントいただければと思います。

 

最後に、“あの日にかえりたい”は、いったい誰の思いなのか❓少なくとも、この映画のまどかが絶対に言ってはいけないセリフですよね。

 

参考資料

1 望月智充氏 Twitter 望月智充 on Twitter: "オレンジロード『あの日にかえりたい』を作ったことで、おれは原作を壊した人間のように言われてきた。#まつもと泉 氏からはかなり憎まれていたと思う。 まつもと氏とは一度だけ会ったことがある。『あの日』の作業が進み、アフレコ直前の頃だった。先方から会いたいというオファーがあったのだ。〈続" / Twitter

2 望月智充氏 ブログ 『あの日』に関するエトセトラ | 日本語あれこれ研究室

3 望月智充アニメージュコメント(引用部分) 「きまぐれオレンジ☆ロード」の劇場版「あの日にかえりたい」の問題 | こころみ

4 あの日にかえりたい考察(ギシマジンさま) きまぐれオレンジロードアカデミア④第2部 あの日にかえりたいを裏側から考察する回 その① 原作者まつもと泉、望月智充監督のコメントから思惑を探る 関連3映画より考察 まつもと泉一周忌記念動画 - YouTube

 

さて、折り返し。次はそれこそパラレルワールド。きょーすけのいない世界へレッツゴー‼️

 

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