昨晩のことを話しだすみつる。何とか阻止せねばと走り出すきょーすけですが、通路に人があふれなかなか前まで進めません。しかし最前列まで行ったとしてもどうするつもりなんでしょうね❓
ちくしょー
ホントにハンマーもってくりゃよかった❗️
と物騒なことを叫ぶきょーすけ。そして離れていながらもきょーすけと同じく厳しい視線を向けるまどか。しかし次の一言で空気が一変します。
ありがとう・・・
まるで予期せぬ言葉に驚きの表情を浮かべる2人。みつるの口から出た感謝の言葉、それはアイドルになって浮かれていた自分の目を覚まさせてくれた2人への心からの言葉。そしてステージの上で、大勢のファンの前で、本当の自分、忘れかけていた、本来なら隠し通すべき本心を、包み隠さず吐露するのでした。しおりのことを告白し、当然のごとくファンから浴びせられる罵声。しかし普通ならあり得ないみつるの真剣な告白の意味、そして彼女への想いを感じ取ったファンは、次第にその怒りを鎮め、みつるの声を聴こうとします。そしてすべてを告白し、ただのアイドルではない本物のシンガーとして出直すというみつるの言葉は観衆の心を動かし、罵声は激励へと変わるのでした。高校の頃の思い出、まどかの一言で思い出した歌手を目指した動機、しおりとの再会、まどかに女ったらしと言われ相手にされなかったこと、そしてきょーすけに激しく怒られたこと・・・。みつるにここまでの行動をとらせるに至ったのは、これらのことがみつるの目を覚まさせ、早川和人に戻ることができたからでしょう。自分のことをずっと信じてくれていた大切なヒトを失うこと、逆に軽い気持ちで誰かの大切な人を奪ってしまうこと、そのどちらもしてはいけないということに気付くことができた。多くの偶然が重なったおかげではあるものの、早川みつるというアイドルが、早川和人という一人の人間に戻ることができたのは、きょーすけとまどか、2人のおかげなのは間違いなく、みつるとしてもその2人にこの重大発表を聞いて欲しかったのでしょう。やっぱりいーやつだったみつる。そしてホッと胸をなでおろすきょーすけ。能力のことがばれていたわけではなかったよーで一安心。これまでで最大の危機❓はどうやら取り越し苦労だったよーですね。そして歌い出すみつる。その歌を目を伏せて涙ながらに聞く女性、それはもちろんしおり。
信じていてよかった。
きっとこれまでの寂しさや不安はすべて消え、和人が自分を選んでくれたことに感動すら覚えたのではないでしょうか。そしてそんな和人を皆が許し、認めてくれた。頑張って信じ続けたことが報われた今、涙なくしてはいられない幸せな瞬間ですね。
しかしみつるやイベンのト関係者は大慌て。観客の口を封じることはできませんが、少なくともこのまま全国放送なんてできるはずもなく・・・。
さて、そんなドタバタを尻目にオーディションの結果発表が始まります。そのアナウンスを聞いてハッとするきょーすけ。それは先ほどまどかが歌っていたから。タレントなんか興味ない、歌を歌うのも嫌がっていたまどかがなぜ❓その疑問は当然、しかもあの歌唱力ならグランプリを獲っても不思議はない、そうなれば・・・。そんなきょーすけの不安をよそに、なんとくるみとひかるちゃんが仲良く二等賞を獲得。このコンテストのレベルって・・・😅
その頃、楽屋ではこんなやり取りが。ヴォーカルのゆかりさんがカゼで声が出ず、急遽まどかが歌うことになった秀ちゃんバンド(仮)。ゆかりさんも褒めるまどかの歌、しかし当然まどかは正式なメンバーではない。まどかの気持ち、ゆかりさんの心の内を察した秀一はグランプリの発表を前に引き上げる決心をします。もったいないと引き留めるメンバーやゆかりさんに
また出直しゃいーんだ
とみつるの言葉を借りてメンバーを説得した秀一。まどかヴォーカルで受賞となれば、メジャーデビューできたとしてもゆかりさんの立ち位置がなくなる。そしてまどかも恐らく固辞して話はお流れ。そんな先の見える無意味な受賞は不要と、男気を見せた秀一は、意外と硬派だったよーで。グランプリだった秀ちゃんバンド(仮)もいなくなり大慌てのスタッフは、驚きながらもそのドタバタにあきれ顔。結局グランプリは該当者なしとなり、コンテスト自体もTVで放送されることはありませんでした。みつるの件も今ならSNSで即拡散ですが、当時はそんな便利なものありませんからね、放送されなければ噂話で終了❓いやFFが黙ってないか🙄
後日、みつるから届けられたコンテストのビデオ。恐らく参加者のリストからまどか宅に送られたのでしょう。アバカブで鑑賞し、盛り上がるひかるちゃんとくるみまなみ。それをよそになぜかアバカブの外で話しをするまどかときょーすけ。
オレ・・・絶対鮎川の歌
大賞だと思ってたのになぁーっ
その言葉を聞き、きょーすけに認められた、褒められたことが嬉しいまどかは
あたしは・・・・
幻のシンガー 鮎川まどか❗️・・・・・だよ❗️
とポーズをとりながらたま〜に見せるいたずらっぽいジョーク。珍しく冗談を言うまどかに一瞬驚きを見せつつも、思わず笑い出すきょーすけ。2人で笑い合い、コンテストの想い出を語り合いながら、まどかの歌声を思い出すきょーすけは、そのカワイイ歌声を独り占めできる喜びを噛みしめるのでした。
今回初めて披露されたまどかの歌。天才的音楽家であるご両親の才能を受け継ぎ、皆が認める素晴らしい歌声。みつるがまどかにわざわざビデオを送ってきたのは、目を覚まさせてくれたことに対する感謝だけではなく、その才能を埋もれさせないがための一手、という意味合いもあったのでしょう。ここまで読んで下さった方のためのプチネタですが、のちにまつもと先生がおっしゃっていましたが、”早川みつる”は最後の演出のために登場させたんだと。今回のお話はその布石でもあったとゆーことですよ♪
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