青天の霹靂⚡️まどかがアメリカに⁉️
いーなぁ 旅行でもいくの❓
相変わらずの楽天家、とゆーよりはそうであって欲しいという願望。しかし、それはあっさりと否定されます。
ちがいますよー 住むんですよー
親子ともども永住しちゃうんですよー‼️
無情にもひかるちゃんの表情は真剣です。親子ともどもって…そもそもまどかのご両親って⁉️
ひかるちゃんから聞いた話を確認すべく、急いで家に帰り新聞をめくるきょーすけ。有りました。
1984年 8月13日(月)
シカゴフィルハーモニー楽団
世界的バイオリニスト 鮎川夫妻 突然の帰国‼︎
アメリカ永住の準備か!?
ひかるちゃんによれば、あちこち飛び回っているご両親はほとんど日本にいないため、おじいちゃん家に預けられていたそう。おじいちゃんらしき人は出てこないので、恐らく今は違うんでしょう。海外で評価されてアメリカに家も持ち、おねーさんも結婚するということで1人きりになることから、これを機にまどかもアメリカへ行くことになった様です。前話でひかるちゃんとのデートを目撃した時に怒らなかったのはこーゆー事だったんですね。もう自分には怒る意味も資格もない、きょーすけにはひかるちゃんと仲良くしてもらうのがいちばんだと。
まどかさんにはむこうでのすばらしい生活が待っているんですよ
と、前向きなひかるちゃん。もちろんすっごく寂しいはずなんですが、まどかのことを思えばワガママは言えません。家族と一緒に暮らせることはまどかにとって嬉しいはずですからね。
まだ本人の口から聞いたわけじゃない事を理由に何かの間違いである事を望むきょーすけですが、現実はそんなに甘くは無いよーです。
アメリカかあー
幸せそーに過ごす家族を見て過去を思い出すまどか。
仕事とはいえまだ小学生にも満たないまどかを置いて行ってしまう両親。涙を流して別れを嫌がるもそれは叶わず、姉と日本に残った別れのシーン。当時の寂しかった記憶はまどかの心に鮮明に残っているのでした。やっと一緒に暮らせるということは、まどかにとってどういう感情を生むのでしょうか❓
アバカブにバイトにやってきたまどか。窓越しにひかるちゃんときょーすけを見て寂しそうな表情をします。気持ちを切り替えられないままドアを開けるまどか、視線をきょーすけに向けます。きょーすけもまどかを。しかしそれは一瞬で、すぐにひかるちゃんに話しかけます。
あら きてたのひかる
そこでのひかるちゃんの返しは
おじゃま虫!
まどかの事をそんなふうに言うのはこれが初めてではないでしょーか⁉️きょーすけとの仲を邪魔しないで、と冗談とはいえそんなふうに言うのは、きょーすけがまどかのアメリカ行きを聞いて明らかに動揺し、今も元気がないせいでしょうか❓本人がいればますます気もそぞろになりますもんね。
さーて 仕事 仕事
と着替えてバイトを始めます。アメリカ行きが気になりながらも、本人の口からその言葉を聞く勇気がないきょーすけは黙ったまま、ずっとまどかの事を見つめることしかできません。それを察して、とゆーわけではないんでしょうが、ひかるちゃんが聞きます。
まどかさん 出発はいつなんですか
もー決まったんですか?
聞きたい、でも聞きたくない話題に触れ、ドキッとするきょーすけ。一方のまどかもチラッときょーすけの方を見て、そして視線をそらし
うん・・・
あさって
とちょっと言いにくそうに伝えます。やっぱりアメリカ行きは本当だったのか、しかもそんなにも早いのか、と驚くきょーすけ。
いーなー アメリカかぁ あたしもいってみたいなーっ
アメリカで生活できるなんてうらやましーですよねー 先輩!
と無邪気にいうひかるちゃんの問いに、うつむき加減にこう返します。
オレ・・・・
この街の方がいい!
なんとか引き止めたい、この街でずっと一緒に過ごしたいという気持ちから出た言葉。そしてまどかを見るきょーすけ。驚きと戸惑いをかくしつつ見つめ返すまどか。そこへ
なーにいってんですか先輩!
とどこまでも無邪気なひかるちゃん。まあおかげで暗い雰囲気にならずに済むんですけどね。
まどかが帰宅するとお母さんがお出迎え。
どぉ まどかさん 決心ついた?
まどかとしても迷いはあるようす。やはりアメリカ行きを快く思っていない部分もあるよーで、今まで放っておいて、自分もこの環境に慣れいるのに急にアメリカにこい、といわれても・・・。おそらく不良をやってたのも関係があるはずです。親からの愛情が足りず、自分が本当に必要とされているのか、自分の存在意義が見つからず、自暴自棄になっていたかつての自分を思い出すと、何を今さら!という気持ちも分かります。こういう時に必要なのは心からの謝罪なんですけどね。忙しいお母さんにはそんな事を気にかける余裕はないようです。お母さんとしては、パパ、ママ、と言っていた、まどかもあめりかいくっ!!と言っていた小さいころのまどかのイメージのままなんですよね。当然まどかにはその気持ちもある。悩めるまどかうのもう一つの要因は…
オレ・・・・
この街の方がいい!
と言った人の存在。いまのまどかがあるのはある意味きょーすけのおかげと言っても過言ではないでしょう。命を救ったとかそーゆーことではなく、荒れていた、不良と言われていたまどかを変えたのはきょーすけです。この人は自分のことを偏見なく見てくれて、自分のことを正してくれる。そして何より自分のことを必要としてくれることに嬉しさと安心感を感じ、よけーなことをする必要がないと思うようになったのではないでしょうか。アメリカに行くということは、その人と離れ離れになるということ。ようやく見つけた自分のことを理解してくれる人、必要としてくれる人を失うことは、まどかにとって親と離れて暮らすことよりももしかしたらつらい事かもしれません。しかし、それは自分の独りよがりの思い込みかも知れない。まだまどかには自信がないのです。その相手も同じ思いでいてくれているのか…
時計は朝の4時。眠れないきょーすけ。あさって、というかもうあしたです。なんとかしたい、でもどーしたらいーか分からない。もどかしい気持ちで居ても立っても居られないきょーすけはこんな時間に出かけます。多分行くあてといえば、まどかの家かあの階段か。ところがなんとマンションの前にまどかの姿が!お互いに驚く2人ですが、まどかの表情はやはり寂しそう。この人と会えるのはもうあと少しだけ。そんな事を考えたのではないでしょうか。“どーしたのこんな時間に…”とゆーきょーすけに
なんだか…
眠れなくって 気がついたらこの辺まで歩いてきてたの
オレもなんだか…
眠れなくって
こんな時間にばったり出会うなんて、運命を感じてしまいますね。そして自分と同じでまどかもアメリカ行きに対して同じよーな気持ちがあることに少し希望を持つきょーすけ。そしてきょーすけの気持ちを知りたいまどか。
ねえ 春日くんはどぉして
この街がいいの?
2人でブランコに乗りながら話をします。
なんのへんてつもない
ほかとそー変わんない ごく普通の街よ
それに比べてアメリカは世界的にも有名な場所や人、いろんな楽しいことがいっぱいあってとっても素敵なところ!あー楽しみだな〜とゆー感じで明るく話すまどか。そんなまどかの話をさえぎるように、うしろからまどかのブランコの鎖を掴んでこう告げます。
オレはここが…
いちばん気にいってるんだ
この街にはじめてきた時… そう あの階段の数かぞえた時から
オレにとってはいちばんステキな街なんだ‼️
そう、その言葉を聞いて安心するまどか。日本中を転々としてきたきょーすけが、その中でここを1番好きと言った、それもあの階段であたしと会った瞬間から。やっぱりこの人はちゃんとあたしのことを大切に思ってくれているんだ。あたしもそう、あの階段の上であなたと会ってから、それから止まっていたあたしの心が動き出したの。よし、決めた‼️
突然笑い出すまどか。
本当にあたしがアメリカにいくと思ってたの⁉️
あたしはじめっからアメリカなんかいくつもりなかったんだ
とうそぶくまどか。いままでまどかを引き止める事に必死だったきょーすけにとってはもうなにがなにやら…
みんなをちょっとからかってみただけ!
といたずらっぽく笑うまどか。役者ですね😉
な なんだよー ひどいなぁ
もちろん本気で怒ってなんかいません。それよりもここが明日も明後日もいつもとかわらぬきょーすけにとってのステキな街であり続ける事に、心から安堵するのでした。さすがにまどかの言葉を鵜呑みにはしていないきょーすけですが、ホントにはじめから行くつもりがなかったのか、どこかで気持ちが変わったのか、ちょっと分からずモヤモヤ。でもきっと自分の行動や発言には納得と満足をしてるんじゃないでしょーか❓
しかしこのアメリカとゆーキーワードは、これから幾度となく出てくるきょーすけにとっての不安要素になるのです。そして最後も…
ところで、このきょーすけの説得の仕方はなんとも絶妙ですよね。“好きだ!行かないでくれ!”だと”じゃあひかるはどうなるのよ⁉️“となるし、もっと回りくどい言い方ではまどかは納得したかどうか…。この回はアニメでもきょーすけ役の古谷徹さんが印象に残る回として触れてましたよね。序盤の山場と言ってもいいでしょう。わたしもこれを書きながら何度も涙目になっちゃいました🥹
さて、なんとか今回はまどかを繋ぎ止める事に成功したきょーすけ。また2人の絆が深まったよーに思います。が、決して進展はしない、これぞオレンジ⭐︎ロードですね〜😅
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