第5巻が終了しました。途中お休みをいただきまして、済みませんでした💦もう一つの趣味の方が締め切りを迎えてたので、そちらにかかりきりでした。
さてこの絵、何者かお分かりでしょうか?
オレンジロードにちょっと詳しい方ならご存知でしょう、オレンジロード第一話が掲載されたジャンプの表紙の切り抜きです。名前は”檜山研二”。ひかるちゃんのお兄ちゃんです。あれ?ひかるちゃんってひとりっ子じゃなかったっけ?と思われた方、その通りなんですが、この檜山研二くんは実際には登場せず、ボツになったキャラクターなのです。なのにジャンプの表紙は飾っているとゆー、なんとも珍しいキャラクター。実際には下の様に、もちろんメインではないですが😅
さて、今回はこのように実際には描かれなかったきまぐれオレンジロードについて、自分の知っている範囲でちょっと書いてみようと思います。
この檜山研二くん、何とまどかの彼氏、一年年上で暴走族のリーダーをしているとゆー設定だったそう。実際ネームも通っており、ほぼほぼ登場するはずだったよーで、始めは第1話のラストでまどかにヘルメットを渡し、タンデムできょーすけの前から走り去る、とゆーお話になる構想だったよーです。しかし担当編集者(高橋さんでしょう)から修正され、第2話で出そうとするも”いやちょっとこの方が・・・”と修正され、結局日の目を見なかったんだとか。つまり始めは三角ではなく、四角関係の設定だったんですね。これはかなりゴチャゴチャしちゃってた可能性大ですね。まつもと先生自身もこれを描いていたら打ち切りになっていたんじゃないかと言われていましたが、もちろん今とは違ったオレンジロードになっていたのは間違いないですね。そしてさらにショックなのがまどかの設定も、処女性はなくもっとドロドロした、青年誌向けの設定を考えていたとのこと。これはちょっと想像力が追い付かないですが、もしそうだったらどんなお話になっていたんでしょうか!?
さて、まどかとひかるが不良だった理由は、もともとはここにあるんでしょう。研二くんが不良になった理由や、まどかと付き合っていた理由はさすがに分からないですが、恋人が不良だったからまどかも、お兄ちゃんが不良で、慕っているお姉さんも不良であればひかるちゃんも不良になるのは必然。ただなぜ不良を好きになり付き合ったのか?という疑問は残ります。つまりまどかが不良になった理由は他にもあるのかなと。それはつまり家庭環境にあるのかなと思います。小さい時から両親と離れ、おじいちゃんに預けられて育ったまどか。親の愛情を十分に感じられず、暗い少女時代を過ごしたまどかは自分を気にかけてくれる研二を頼り、自分の存在を認めてくれる研二に惹かれていったのでしょう。そうなると、きょーすけの入る余地はあまりないのかな?なんて考えてしまいますね💦少なくともコメディータッチの漫画ではなくなっていた可能性が高いかなと思います。
それともう一つ、萩原先生のツイートを以前紹介しましたが、その中で
まどかは唯の不良少女ではない。
~中略~
少年を憎からず思いながらも、彼女はいつしか別の大人の恋に身を委ねてゆく。
それは少年に、悲しい結末を予感させずにはいられない恋だった。
~中略~
どうも先生はネームを「そっち」に進めたがっていたような印象がある。
とありました。つまりまつもと先生の構想の中には、まどかときょーすけの悲しい結末があったのか?と考えられるのです。それはすなわちまどかはきょーすけをひかるちゃんにゆずり、自分は別の道を探すということでしょう。それほどまどかはひかるちゃんを傷つけることを嫌い、最後は自分の気持ちを押し殺して去っていく、原作の最後にアメリカへ行く決断を下すというところにつながるのでしょう。しかし、ファンはそれを許さないこともまたご存知だったのではないでしょうか。結果まどかは帰国し、きょーすけと結ばれるという、いわゆるハッピーエンドを迎えることができました。連載終了がバタバタと間近にせまり、十分な描写ができなかったところは心残りですが、いいエンディングを迎えられて本当に良かったです❤
ということで、今回はもしかしたら違ったオレンジロードになっていたかも?とゆーお話を書いてみました。やはりオレンジロードのストーリーはまつもと先生が書いたものが唯一無二のものだと思っています。もう増えることのないオレンジロードのストーリーを大切に語り継いでいきたいですね。
それでは次回からは第6巻になります。皆さん、お楽しみに~
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